ナレク・アフナジャリャン チェロリサイタル

ナレク・アフナジャリャン チェロリサイタルに行ってまいりました。

彼の演奏を初めて聴いたのは、ちょうど一年前のことでした。
チェコフィルとドヴォコン、最高に良かったです。

今回は、ピアノのオクサーナ・シェフチェンコさんと一緒にリサイタルをされました。

☆プログラム☆

・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第一番ト長調BWV1007

・黛 敏郎:「文楽」

・ジョヴァンニ・ソッリマ:ラメンタチオ

・ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタニ短調 Op.40

・ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14

・ロストロポーヴィチ:ユーモレスク Op.5

☆アンコール☆

・チャイコフスキー:ノクターンニ短調
・パガニーニ:ロッシーニのオペラ「エジプトのモーゼ」の主題による変奏曲

台風が近づく中、開演が危ぶまれましたが、11時の時点で開演します!というお知らせがHPに出ており、ほっと一安心。
この演奏会では、プレミアム席を購入するとお茶席にも参加できたのですが、(一昨年はアルティカルテットの前に体験した。) せっかくプレミアム席を持っていたにも関わらず、参加しませんでした。

無伴奏第一番の生演奏は、いろんなところでいろんな奏者で聴いていますが、奏者それぞれの解釈で毎回新鮮に感じます。
今回は、プレリュードで一か所(一小節の中の小さいフレーズ)を飛ばして弾いていたり、重音の一つが聴こえなかったり、ジーグの最後の手前の一音(H)が聴こえなかったり、あれっと思うこともありましたが、装飾音の付け方やボウイングが綺麗で聴いていて落ち着きました。
プレリュードの弾き始め、右手に全く力が入っていなさそう、綺麗なフォームだなぁとほれぼれ。クーラントやメヌエットの八分音符の弾き方は、割とスタカートでザクザク弾いていました。

そして、次の「文楽」。宮田さんの演奏をこの前聴いたところでしたが、一味違った文楽でした。
実は、弾き始めてすぐにA線が切れる?(ペグが外れる?)というハプニングが起こり、一回舞台そでに引きあげられ数分後に舞台に戻るというハラハラドキドキの展開でしたが…。
実は、チェロ愛好家さんのブログで、西宮の兵芸でも同じことがあったというのを聞いて(読んで)知っていたので、ダブルで衝撃を受けました。
文楽って、かなり弦や楽器に負担をかけるのでは??っていう弾き方を要求する曲ですよね…。
ところどころに和の音階がちりばめられていて、三味線みたいなところもあり、聴きやすいのですが、途中で調が分からなくなってしまいます><。
でも、リサイタルでしか聴くことができないし、自分で演奏することはないでしょうから、興味深く聴くことができました。

ラメンタチオ、実は彼が去年のドヴォコンのアンコールで弾いた曲なんですよね。
歌が入っているので、びっくりしますが、メロディーはのびやかかつロックなテイストがあり、いつか挑戦してみたい曲です。

ショスタコーヴィチのソナタ、生演奏で聴くのは初めてです。
ショスタコの交響曲全集は持っていますが、普段パラパラとしか聴かないし、「カルテットでやろう!」案がアンサンブルで出たことがありましたが、即却下されていたような気がする(笑)。
私にとって、交響曲はちょっとうんざりするような濃さがあるけれど、こちらのソナタは内向的な部分が美しく、ある意味「ぽくない」感じでした。とはいえ時々、「らしい」節回しが出てくる訳ですが。
一楽章・二楽章は、いつか挑戦してみたいかも。

ヴォカリーズ;いわずとしれた、美しい曲。朗々と歌うところと、繊細に囁くところ、弾き分けが素晴らしいと思いました。やっぱり右手の歌心だよね…と右手の重要性を再確認。ピアニストのシェフチェンコさんとの息もぴったり。ピアノの蓋を全開にしていても、あんなに強弱を豊かにコントロールできて、チェロの音色につかず離れず寄り添えるって、さすがだなぁ…と思っていたら、2011年のチャイコフスキー国際コンクールで、アフナジャリャンさんがチェロ部門第一位を獲得した際に、彼女は彼の伴奏で最優秀伴奏賞を獲得したのだそう。納得、納得。
話はそれますが、シェフチェンコさんは、スレンダーな金髪の美人で、水色のドレスがとっても似合っていました^^

ユーモレスク:解説にもありましたが、出だしが熊蜂の飛行のような雰囲気の曲。速いパッセージが軽快で心地よい。

後半の、ソ連→帝政ロシア→ソ連の作曲家の曲が、彼にはまっていてしっくりくるなぁと思いました。

アンコールも聴かせる曲を十分に歌っていて、しかも演奏後の余韻の取り方も良く(全体を通して、演奏後に弓を下すのがゆっくり目)、聴衆の拍手のタイミングをうまくコントロールしていました。
パガニーニはA線しか使わない曲のようで、(今日切れた)「この弦を使って演奏します。」という意味のことをユーモアとして話されていました。

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by morpheus-cello | 2014-10-13 18:39 | Music-2, classic | Comments(0)


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