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Brahms : Cello Sonata

ブラームスチェロソナタ @カフェ・モンタージュ

Johannes Brahms
チェロソナタ 第一番 ホ短調 作品 38
チェロソナタ 第二番 ヘ長調 作品 99

チェロ:上森 祥平
ピアノ:塩見 亮
(敬称略)

こちらのプログラムを知って以来、わくわく★ドキドキ、年末から既に楽しみで仕方がなかったのです。
一度にソナタ全曲! 凄すぎませんか。

開場前からドキドキするので、心を落ち着かせるためにコレルリを聴きながら列に並んでいました。(バロックは心を落ち着かせてくれますよね・・・)
席のポジショニングは結構迷ったのですが、ピアノとチェロ椅子の位置関係を見て座った席が、私の中で大ヒットでした。
年始早々、大勢のお客様(満席)で、最初は暖房を切ると寒いのかなぁと思い厚着で参戦しましたが、結局のところ熱気で十分暖かでした。

ピアノの蓋は全開なのに、とてもバランスが良くって、息もぴったり合っていて。
特に、極限にゼロポイントに近くなって(一瞬音が無くなる間があって)、一緒に音楽が再開する部分など、本当に素晴らしくてぞくぞくしました。


第一番1楽章は、哀愁漂う大らかで低い旋律から始まって…
ピアノのバスが全体的に高く薄くなる部分、チェロも高音で柔らかく響いていました。
高音で切ないメロディー、泣けてきました。
2楽章も3楽章もそれぞれに、素晴らしくて詳細にコメントしたくなるのですが、心の中に留めておきます^^
だって、適切な表現が見当たらないまま、あまり言葉で感動を語りすぎると、薄っぺらくなって、私の心からポロリとこぼれ落ちてしまいそうなので。大切にとっておきます🌟

特に、第一番については、私自身今まさに楽譜(原典版)が頭の中にあるので、目の前で紡ぎだされる音と、フォトジェニックな形で残像として思い描く楽譜と、同時進行で追いつつ聴いていて、一つ一つ、発見と驚きと感動をかみしめながら聴くことができました♪

第二番は、一番とは全くの別人が作曲したのかなと思うくらいの華やかな音楽でした。
それもそのはず、オーナー様のお話しですと、第二番は交響曲や他の室内楽を沢山書いた晩年に作曲されたものらしく、いろんな要素が詰まっているのだそう。
二番を生演奏で聴いたのは初めて。音源では良く理解できていなかった部分の、ピアノとの絡みがよく分かったし、
「うわっ!難しそう…」と音源を聴くだけでは分からない、難しいボウイングがいっぱいでした。
ここでもチェロがのびやかに歌われていて、哀愁漂う一番と全く性格の違う、美しい旋律がいっぱいでした。
pizzも色彩豊かです★ この前のグラズノフの時にも同じ感想を持ったのですけど…。

第一番の3楽章も第二番も、エネルギッシュで大変な曲。やっぱり一日で続けて演奏されてしまうって、チェロの方もピアノの方も凄すぎです。

耳、眼、そして感性と、全てを研ぎ澄まして集中して聴いていたので、あっという間の一時間でした。

そんなこんなで、年始第一弾の演奏会を堪能できましたよ★



(Music-2, classic 書庫に書いていますが、そのうち、cafe montage書庫ができてしまうかも?!)

by morpheus-cello | 2016-01-07 23:32 | Music-2, classic