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La Meli Melo Ensemble vol.2

La Meli Melo Ensemble vol.2
~泉原隆志と仲間たちによる至高の響き~

Vn; 泉原 隆志 直江 智沙子 中野 志麻 山本 美帆
Vn; 鈴木 康浩 金本 洋子
Vc; 上森 祥平 石田 聖子
Cb; 神吉 正
(敬称略)
***プログラム***

バルトーク:ルーマニア民族舞曲

ホルスト:セントポール組曲

チャイコフスキー:フィレンツェの思い出

***アンコール***

ブリテン:シンプルシンフォニー第二楽章

チャイコフスキー:弦楽セレナーデ第四楽章

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弦楽アンサンブル好きにはたまりません。こちらのプログラム…。
しかも京響メンバー+実力派奏者の夢の共演ですよ♪

バルトークもホルストも、過去に所属弦楽アンサンブルで演奏したことがあり…。
スコアは頭の中にあります。

ブリテンは、次の演奏会に向けて現在譜読み中、先週末も練習したところです。
それにチャイコの弦セレはあまりにも有名ですね。と思ったら昨年こちらのプログラムで演奏されたようす。

フィレンツェの思い出は、いつか弦楽アンサンブルで演奏したい憧れの曲。

プログラムの全てが、私の「ストライクゾーン」ど真ん中過ぎて、嬉しすぎてどうしようかと思いました…。

「プログラム」ではルーマニア民族舞曲の其々の曲に、詳しい解説(題名)が日本語で書かれていて勉強になりました。
全体的に教育的な内容のプログラムノートを読むのも楽しかったです。

泉原さんのソロとアンサンブルが美しく融合するバルトークに続き、セントポールは最初のユニゾンが圧巻でした。
思ったより出だしのテンポはゆっくり目だったけれど、その分重厚感が加わって迫力がありましたね。
グリーンスリーブスはあまりに有名ですが、以前演奏した時に拍感を合わせにくかったのを覚えています。(確か6/8と3/4混在で1小節1振りだった気がする)
でもさすがです! 朗々と歌われていて素晴らしかったです。

フィレンツェの思い出は、昨年同じホールで弦楽六重奏(弦楽六重奏の粋)を聴いたのです。
その時の感動、再び!
しかも、弦楽合奏になると音に厚みが出るんですね。
ぴったり合わせるのが難しい部分、6人ならまだしも9人で…。
息をのんで名人芸的な掛け合いを見つめていました。
席順が、チェロ・バス真ん中、ヴィオラが舞台に向かって右側だったので、そういう意味でも前回と比較して聴こえ方が違って面白かったです。
(前回の六重奏の粋の時は、舞台に向かって左から 1st Vn, 2nd Vn, 1st Va, 2nd Va, 2nd Vc, 1st Vcだった気がします…) 
その時も上森さんがVc1でしたが、今回は編成が違うためか、メロディーの響き方が違って味わい深かったです。ホール全体に響く美しい音色…☆
それに、ヴィオラのメロディーがこんなに美味しかったとは! と気付かされる演奏でした。
(1st Vaの前に座っていたんです、私。Va越しにVcを「凄いなぁ」って思いながら見て(聴いて)いたのですけれど、Vaのメロディーにスイッチした瞬間の主張というか歌い回しと身体での表現が独特&綺麗で引き込まれましたよ^^。立奏というのも影響したかしら。)
オリジナルの六重奏も良いけれど、弦楽合奏版も良いなぁ。

弦楽アンサンブルの曲って、一般的にはあまり有名ではないみたいで、自分たちが演奏会をするときも、お客様に「もっと知ってる曲を弾いてほしい」とアンケートに書いていただくことが多いのですが、
超一流のプロの方にこうやって演奏会で弾いていただくと、もっともっと曲の知名度が上がるのでは…と期待します。
弦楽合奏曲にも名曲はいっぱいありますから!
何しろお手本となる名演奏を生で聴けるのが、ありがたいです☆

アンコールの前にご挨拶してくださった京響コンマスの泉原さんは、王子様のような素敵な方でした。
演奏は勿論素敵ですし、トークも面白いし、見た目もカッコイイですし、ファンが多そうですね♪
(メリメロだけに泉原さんにメロメロ?? ←すみません。)

来年も是非聴きに来たいです!

by morpheus-cello | 2016-07-07 22:54 | String ensamble